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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

自分生活@いすみ

第7回
音楽と料理のハーモニクス、伊藤さんの「自分に正直」ライフ

文:三星千絵 写真:大花慶子、三星千絵、岡田美保 構成:大花慶子
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伊藤文隆さん (新潟県出身 千葉県佐倉市育ち 46歳 料理人・ミュージシャン)
 
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伊藤文隆さん  あさりおこわ、らっかせいおこわ、きのこおこわ、ポテトサラダ、かぼちゃサラダ…。
いすみ市内の直売所でよく見かける、ハンコラベルのお惣菜。気になって食べてみると、野菜のもつ自然の旨みが引き出され、とってもおいしい。 それもそのはず、添加物を一切つかわない体にやさしいお惣菜だから。
 
今回は、そんなお惣菜を作りながら、音楽活動をされている伊藤文隆さんです。
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ギターに出会い、音楽に明け暮れる

伊藤文隆さん  伊藤さんは新潟生まれ。4歳の時に親の仕事の都合で千葉県佐倉市にやってきました。
小学校1年生からピアノを始め、小学5年生頃にギターに出会います。ギターのおもしろさにすっかり虜になった伊藤さん。中学・高校と音楽を続け、「音楽をやりたかったけれど、違う世界もおもしろいんじゃないかと思って」、4年制大学の法学部に入学。 

しかし、大学入学後は、複数のバンドに所属し、ライブに明け暮れます。大学を卒業した後も、アルバイトをしながらバンド活動を継続。ライブを行ったり、テープを音楽事務所に送ったりと精力的に活動しつつ、塾講師、アイスクリームの販売員、居酒屋と様々なアルバイトを経験しました。
レコーディングで声をかけてもらったり、コンサートのバックバンドをしたり、駆け出しのバントと地方のツアーを一緒にまわったりと少しずつ仕事が増え、一時期は、音楽一本で食べていた事もあったそうです。
伊藤さん思い出のギター
アメリカで買った思い出のギター、ギブソンの「メロディーメーカー」62年製。25年の付合いになります。
「レッド・ツェッペリンは間違いなく自分の人生を変えた」と語る伊藤さん、今はトッド・ラングレンの「Just One Victory」がお気に入りとか。
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無国籍料理「地球軒」を経て、ラーメン屋「パラダイス軒」をオープン

しかし、不規則な生活で体の調子を崩したため、ご両親が別荘として使っていたいすみの家に頻繁に来るようになったのだそうです。
 
音楽活動をしていた頃から料理が好きで調理師免許を取得し、「いつかお店をやりたい」と考えていた伊藤さんは、2001年、東京にもアクセスがよいいすみでお店を始める事にしました。
アルバイト生活の中で、友人に誘われて内装などの現場で働いていたこともあり、「自分で出来る事は自分でやろう」と決意。「時間はかかったけど、自分のイメージ通りのお店にできた」と、予定より少し遅れて、2002年10月に無国籍料理店「地球軒」をオープンしました。

地球軒
自作で作った、ありし日の「地球軒」(写真は「外房ファン」より)

お店のオープンとともに音楽活動を休止していたのですが、お客さんと接しているうちに、“音楽”をきっかけに、様々な出会いが広がり、お店でライブをするようになりました。
 
「自分で料理をつくって、ギター弾いて、って忙しかったけど楽しかった」。
 
そして、「地球軒」をオープンしてから6年。「音楽をもっとやりたい」と思い、ラーメン屋を始める事にしました。ラーメン屋だったら、無国籍料理店よりも音楽をする時間ができると思ってのことでした。

ベジタリアンラーメン  2008年、ラーメン屋「パラダイス軒」としてリニューアル。中でも、友人の一言で生まれた“ベジタリアンラーメン”は、多くの方に親しまれる看板メニューとなりました。
「ベジタリアンの友人が『最近ラーメン食べてないんだよね』と言っているのを聞いて、動物性のものを一切使わないラーメンをつくってみたら、コクがあって意外においしかった」のが、誕生のきっかけだそうです。
 
(写真左)パラダイス軒の看板メニュー、植物性100%の「ベジタリアンラーメン」
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化学調味料を使わない料理の原点は“母親の味”

しかし、3年が経ち、身辺を整理し次のステップに進みたいと、多くの人に惜しまれつつ、閉店。お惣菜をつくり、直売所などに卸す仕事をはじめました。

伊藤さんの一日は朝5時に起きて、調理場に向かうところから始まります。
いすみ市内の7か所の直売所の他、上総一宮2か所、茂原4か所に卸すお惣菜をつくるためです。約100食分を8時半ごろまでにつくり、配送。2時間ぐらいで配送が終わり、買出しをした後、14時頃には戻ってくる生活を送っています。以前、東京で音楽活動をしていた頃は、日の出に起きて、12時前には寝るという、規則正しい生活を送るなど、想像もしていなかったそうです。

忙しい中でも東京にいた頃から自炊することが多かった伊藤さん。母親が化学調味料を使わず、丁寧にダシをとっているところを子どもの頃からよく見ていたこともあり、料理に興味をもったそう。
「化学調味料を使わなくてもおいしい物はできる、むしろ使わない方がおいしいと思った」と、現在、直売所などに卸しているお惣菜は、化学調味料を使っていません。「新鮮な地元の素材をつかいたい」と産地にもこだわり、安心・安全な料理を提供しています。
 
そんな伊藤さんの味のファンも多く、お客さんの希望を聞きながら、ケータリングやお弁当もつくっています。「自分は、オーガニックやベジタリアンでもないけれど、動物性のものを使わない料理をつくることは、料理人として、おもしろい」と、今も新しいメニューを開発中。伊藤さんの“料理人魂”が見えた瞬間でした。

ベジタリアンラーメン  ベジタリアンラーメン
ベジタリアンラーメン

(写真左上)調理中の伊藤さん
(写真上)お惣菜を並べる伊藤さん
(写真左)伊藤さんのお惣菜。

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ギターを通じて広がる地域の人々とのつながり

伊藤さんが弾く音楽は、ブルース系が多いらしいのですが、クラシックやジャズなどの特定のジャンルにこだわるというわけではなく、「即興性」、オリジナリティのある「生演奏」というスタイルなのだそうです。
ジャンルを問わないため、一緒にバンドをやろうと誘われたり、「ギターを教えてほしい」と頼まれたり。今は、定期的に地元の方にマンドリンを教えるなど、様々なお誘いがかかります。

お店を閉じても、料理やギターを通じてできた地元の人たちとのつながりは広がっていきます。
時には「田んぼを手伝って」と頼まれることもあるそうです。

田植え中の伊藤さん  ライブ
田植え中の伊藤さん  地元のギタリストとのライブ
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次はリバーサイドにお店を計画中

最近、夷隅川のほとりにある自宅の隣の土地を借りることになりました。
「ここにお店をつくってオープンさせたい。ライブハウスをメインにするつもりはないけど、音楽はやりたいから近所迷惑にならない範囲でライブができるお店」。伊藤さんの次なる目標です。
「できるところは自分でやりたいから、いつオープン出来るかわからないけど。お店の窓から川が見下ろせて、きっと気持ちのいい店になるよ」。夢はふくらみます。

ところで、お店の屋号ですが、「地球軒」、「パラダイス軒」と「**軒」が続いたので、次のお店にも『軒』がつくのでしょうか。
「色々な文化が混じっている感じがする大正時代が好きで、当時、海外からきたものには『軒』が付いていた。それがおもしろいと思っていた。和洋折衷でごちゃごちゃした感じで。次のお店に『軒』がつくかどうかはわからないけど」。 そこには、古いものを大事しながら、新しいものを取り入れ、何かを作りだしていこうとする伊藤さんの思いを感じました。

自分の好きなことを軸にしていたら、自然に今のライフスタイルになった、と笑う伊藤さん。「自分をごまかさない人が好きなんだよね」と。
“自分に正直に““自分らしく”生きていくことは簡単ではないけれど、それでも好きな道で生きていく方法がある、と教えてくれた気がします。
夷隅川のほとりにある、今はまだ荒地のお店の建設予定地を見せていただきながら、これから先の未来が楽しみになりました。

 伊藤文隆(パラダイス軒)
ギター講師・お弁当やケータリングの注文は下記まで。(ギター講師は1時間2000円〜 お弁当はご予算に応じて)
電話 090-4846-0350
メールアドレス fumi88ito@docomo.ne.jp

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