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いなかからのお便り -いラ研ブログ-
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いなかからのお便り -いラ研ブログ-

メディア掲載

いすみを紹介する動画「まさかの千葉県いすみ市」が公開されました。地域の方々には馴染みの顔も出ているかもしれません。英語の字幕つきです。

武蔵野美術大学との産学官民協働プロジェクト「いすみ市発房総ライフスタイルプロジェクト」の一環で作成された、いすみを紹介する動画「まさかの千葉県いすみ市」が公開されました。
いすみ市国際交流協会のYoutubeからも見ることができます。

いラ研の英語のホームページでいすみを知り、留学期間中の滞在先にいすみを選んでくれたハーバード大学大学院のハリソン・マックスさんがガイドをしてくれています。

はだか祭りはもちろんのこと、いすみ鉄道、武蔵野美術大学のファッションショー、いラ研のちまちマーケットとミニ四駆走行会などが紹介されています。

なお、この動画は、最終報告書にDVDとして添付される予定だそうです。

まずは、お楽しみください。

(えざき)

「房総ライフデザインプロジェクト」報告書掲載「市民の多様なライフスタイルを活かしての街づくり」再掲します

2015年度、2016年度の2年間にわたって行いました、武蔵野美術大学デザイン情報学科の井口博美教授を中心とした産学官民協働プロジェクト、「いすみ市発房総ライフスタイルプロジェクト」。

これまでに、市民参加のワークショップや井口ゼミのいすみ合宿、卒論研究フィールドワーク、ファッションショーなどをブログでご紹介してきました

その核になる昨年度の活動報告書「平成28年度 地方創生都市の将来構想デザインに関する調査研究-房総ライフデザインプロジェクト」に、いラ研のこれまでの活動を「市民のライフスタイル」を中心に振り返った文章を、掲載していただきましたので、こちらの方でもご紹介させていただきます。
こちらも提出原稿そのままの掲載になります。

市民の多様なライフスタイルを活かしての街づくり
・いすみ市誕生を機に官民連携から生まれたNPO法人いすみライフスタイル研究所
・市民のライフスタイルに注目した情報発信と移住・定住促進活動
・官民連携による安心感で「移住・定住促進」先進地域と呼ばれるようになったいすみ市
・地域プロモーションの成果とこれからの街づくりへ向けて

なお、武蔵野美術大学との産学官民協働プロジェクトは今年度も続いていますが、その成果については、時期が来たらご紹介できると思います。

(えざき)
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市民の多様なライフスタイルを活かしての街づくり

NPO法人いすみライフスタイル研究所 理事長 高原和江
(執筆協力:理事 江崎 亮)

いすみ市誕生を機に官民連携から生まれたNPO法人いすみライフスタイル研究所

私たちNPO 法人いすみライフスタイル研究所(以下:いラ研)は、今回の産官学民連携によるプロジェクト、「地方創生都市の将来構想デザインに関する調査研究~房総ライフデザインプロジェクト」(以下、ライフデザインプロジェクト)に、いすみ市の「民」の受け皿、窓口として参加させていただきました。私たちは現在、「房総・いすみ田舎ぐらし情報センター」窓口を開設し、いすみ市を中心に近隣地域も含めた情報発信と暮らし相談業務を行い、市内外生活者からの「田舎暮らしよろず相談所」として活動しています。また、地域活性化のための地域資源の発掘、地域環境の保護、保全活動なども行っています。
私たちいラ研のはじまりは、2005 年のいすみ市合併誕生を機に、旧夷隅町・大原町・岬町3地区の商工会青年部(現いすみ市商工会青年部)が中心となり2006年に進められた「いすみ市を考える勉強会」です。「協働でのまちづくり」の精神を市民、特に若年層に広めるために実施されたこの勉強会は、商工会青年部員、市民、行政関係者も参加して進められ、さらに自発的に街づくりに取り組もうと、青年部有志を中心に2007 年「いすみ市まちづくり推進協議会」( 以下、推進協議会) が設立されました。
 またこの動きに呼応するかたちで、いすみ市役所内に地域プロモーション室が企画政策課内に設けられ、推進協議会の事務局運営を行いました。推進協議会には、商工会青年部員、市の若手職員、移住者など様々な市民が参加、花・景観、食、里海・里山文化、移住定住・情報発信の4つの部会に分かれ、熱心な議論がなされました。中でも、移住定住・情報発信部会で、具体的な活動実現に向けての動きが加速。2008 年、いラ研が設立されました。

市民のライフスタイルに注目した情報発信と移住・定住促進活動

2008年には岬庁舎のレンタルオフィスを借り受け事務所を開設。2010、11年度には「ふるさと雇用再生特別基金」を活用してスタッフを3名雇用、2012~14年度には市の「いすみ田舎暮らし情報発信事業」を受託しスタッフを2名雇用、計5年間にわたって、官民連携の一翼を担うかたちで移住・定住促進と情報発信活動を行ってきました。
この活動を行うにあたって私たちが注目したのが、市民の多様なライフスタイルです。
情報発信と言っても、合併したばかりのいすみ市には、もちろん知名度はなく、名前だけでは外部の多くの人は振り向いてくれません。そればかりか、名所・観光資源や物産・特産品など、その魅力を外部に訴えるための地域資源に乏しい地域です。しかし一方で、首都圏の中でも表情豊かな自然が残り、その中で、自分なりのライフスタイルを満喫しながら生き生きとこの地域で暮らす市民の方々がいることも事実です。
実は、いすみ市は、北の生物が生息する南限、南の生物が生息する北限の地域と言われ、南北両方の生物が入り交じって生息しています。また、2級河川の夷隅川が市内を流れ、海には「器械根」と呼ばれるいすみ市の面積と同じ広さをもつ岩礁地帯が広がっています。これらは多種多様な生物が暮らす住処になっています。いすみ市は、コンパクトながら自然の変化に富み、里山と里海があり、千葉県で一番の生物多様性に富む地域なのです。
この表情豊かな自然に吸い寄せられるように集まり、暮らしている市民のライフスタイルも多様です。彼らは豊かな自然とともに、生き生きと楽しそうに自分の生活を営み暮らしています。
私たちは、多様なライフスタイルでこの地域での暮らしを楽しんでいる市民こそが、地域の魅力を伝えてくれる財産ではないかと考えました。彼らが生活を楽しんでいる有様をコンテンツ化し紹介するほか、イベントでもフォーカスしてきました。NPOの名称に「ライフスタイル」とあるのも、その考えがもちろん反映されています。
市民の多様なライフスタイルにフォーカスしたことで、いすみでの田舎暮らしについて市内外から興味を持っていただけたようです。その結果が、「田舎暮らしの本」の「2015 年版 住みたい田舎ベストランキング」で、いラ研は東日本の「田舎暮らしお助け団体」68 の中で、「移住者向け各種サービスの充実度部門」第1 位の高い評価につながったのだと思います。
また、市民のライフスタイルを街づくりのコンテンツとしてきたことの蓄積で、今回のライフデザインプロジェクトにおいても、武蔵野美術大学井口ゼミの学生さんや株式会社コンセントの皆さんの市民インタビューや市民ワークショップ、市内見学などの場づくりで貢献することができました。

官民連携による安心感で「移住・定住促進」先進地域と呼ばれるようになったいすみ市

いすみ市では合併当時から、少子高齢化と人口減少の影響による耕作放棄地や空家の増加、里山の荒廃や各産業の衰退も指摘されていました。しかし、市の財政や人材には限りがあることから、市民参画、官民連携を導入する取り組みが始まりました。
いすみ市には、いラ研への委託事業のほかに、もう1つ官民連携の動きとして2009 年、市民、NPO、商工会、企業、学識経験者、県、市等により構成される「いすみ市定住促進協議会」(以下、定住協)が設立されています。私たちもこの定住協に設立当初から参加しており、定住協を通じても市の移住・定住促進活動を支援しています。定住協自体は、当時の地域プロモーション室、現在の水産商工観光課、移住・創業支援班が事務局を運営し、移住相談窓口対応や、田舎暮らし関連事業の委託、空き家バンクの運営を行っています。
いラ研への委託事業は、2015年、市の財政難から5年間で終わりました。いラ研がやってきた情報発信やイベントなど移住・定住促進業務のフォーマットは、いすみ市が踏襲するかたちで行っています。いラ研は、官民連携の考えに則って、民間の立場から市の移住・定住活動を側面から支え続けています。移住希望者にとっては、官民連携の取り組みと移住後のフォローを民間が行っていることも、安心感につながっているようです。
このような官民連携による継続的な活動の成果が、いすみ市が「田舎暮らしの本」2017 年2 月号「2017 年版 住みたい田舎ベストランキング」首都圏エリアでの「若者世代が住みたい田舎ランキング」、「子育て世代が住みたい田舎ランキング」1位、総合1位 獲得に繋がったように思います。

地域プロモーションの成果とこれからの街づくりへ向けて

 いラ研は、移住・定住促進と情報発信のほかにも、地域プロモーションでの成果を作ってきました。ここでは3つご紹介します。
 まず、空き施設のひとつ千町保育所跡地を活用し、地域のコミュニティづくりの場として開催してきた「いすみライフマーケットinちまち」(通称、ちまちマ)は50 回を超え、7年目を迎えました。この流れで2016年には長者商店街にある空き店舗を活用したコミュニティスペース「長者マート」をオープンさせ、地域交流のもうひとつの場を作りました。
 「ちまちマ」の地域への貢献のひとつとしては、大原漁港で行われている「港の朝市」のモデルになったことがあげられます。「ちまちマ」開始まで、いすみ地域で毎月定期的に市民マーケットが行われることは考えられないことでした。しかし、「ちまちマ」に人が集まる様子を見て、大原漁港でも月1回のマーケット開催案が浮上。マーケットの具体的な運用方法について、いラ研がノウハウを提供しました。この「港の朝市」、今では毎週日曜日に開催されるようになり、「大原地域経済の救世主」と言われるまでに育ちました。
 2つ目は、最近テレビでもよく取り上げられるようになったいすみ鉄道。いすみ鉄道のポスターで使われているコピー「ここには、『なにもない』があります。」のアイデアを出したのもいラ研です。2010年9月25日に公開した公式コンテンツ「いすみ鉄道 その1 ~大原駅から国吉駅~」で、文字原稿と写真をいすみ鉄道応援団関係者に提供していただいたのですが、その時に「ここには、『なんにもない』が、いっぱいあります」という見出しをつけました。このアイデアが、2012年以降、いすみ鉄道のポスターのキャッチコピーとして使われています。
 3つ目は、フィルムコミッションでの貢献です。いラ研ではこれまで、たくさんのマスコミの取材協力をさせていただきました。2013年の春にいすみでロケが行われ、10月にNHKのBSプレミアムを皮切りに放送された千葉発地域ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」。このドラマでは、いラ研はその協力内容により第19回「NHK地域放送文化賞」もいただきました。その時のプロデューサーをされていたNHKエデュケーショナルの秋満吉彦氏が出版された「仕事と人生に活かす『名著力』」(生産性出版)の第2部飛躍編で、「通常では例をみないドラマ制作のブレインとしての参加」、「彼らなくしてはありえなかったドラマ制作」と、ありがたい評価のお言葉をいただきました。
 このように市民のライフスタイルを柱に蓄積してきた地域コンテンツの移住・定住促進以外の分野での活用、地域プロモーションへの横展開も、いラ研が得意とするところです。2017年に設立10年目を迎えるいラ研は、活動も次のステージへと移っていく時期にきていると感じます。個性的なメンバーの魅力とその活動に共感くださり、市外や県外の正会員も増えています。しかし、活動継続のため、NPO法人としての自立が大きな課題となっており、日々試行錯誤の繰り返しの中にあります。
今回の「ライフデザインプロジェクト」における武蔵野美術大学の学生さんの視点や提案、また大原漁港でのファッションショーから新しい刺激をいただきました。この経験を活かし、引き続き「いすみ市の自然環境を生かしながら、市民が愛着と誇りを持てる、明るく豊かなまちづくり」に取り組んでいきたいと思います。

1.NPO法人いすみライフスタイル研究所キャラクター まきべ~
(地域でよく見かける槇の木で作った塀、「槇塀」をモチーフとして作られています。)

2.房総・いすみ田舎暮らし情報センター

3.いすみ市まちづくり推進協議会での各部会に分かれてのアイデアだしの様子

4.千町保育所跡地を活用した「いすみライフマーケットinちまち」の様子

「ちば 教育と文化 No.89(2017年)」掲載「『いすみであれこれ結ばれる』空き施設を活用した市民マーケット―いすみライフマーケット in ちまち」再掲します

以前ブログでもご紹介しましたが、千葉県教育文化研究センターで編集・発行されている「ちば 教育と文化」のNo.89(2017年)で「夷隅(いすみ)っておもしろい」という特集が組まれました。

この特集のために、「いすみライフマーケット in ちまち」(通称「ちまちマ」)を題材にした文章を寄稿しました。記録のために、改めてこちらにも掲載したいと思います。
記事を書き直すなどの変更はしておりません。

「いすみライフマーケット in ちまち」ってどんなイベント、マーケットだろうとお思いの方、ぜひご一読ください。

なお、この「教育と文化」の読者の方々は、いすみや当NPOのことをご存知ない方も多いかと思い、そこのご紹介もさせていただいています。

「いすみであれこれ結ばれる」
空き施設を活用した市民マーケット―いすみライフマーケット in ちまち

・いすみ市とNPO法人いすみライフスタイル研究所
・保育所跡地を利用した市民マーケット「いすみライフマーケット in ちまち」
・市民の交流の場とスモールビジネスの揺籃装置として

(えざき)

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「いすみであれこれ結ばれる」
空き施設を活用した市民マーケット―いすみライフマーケット in ちまち

NPO法人いすみライフスタイル研究所 理事 江崎 亮

いすみ市とNPO法人いすみライフスタイル研究所

まず、本題に入る前に、本稿の舞台となるいすみ市について、ご存知ない方も多いのではないかと思います。また、今回ご紹介するマーケットの主催者であるNPO法人いすみライフスタイル研究所についても、ご存知ない方が多いと思いますので、軽くご紹介させていただきます。
さて、いすみ市は、外房地域九十九里浜の最南端にある人口4万人弱の街です。平成の大合併の時、2005年12月に当時の夷隅町、大原町、岬町の3町が合併してできました。
伊勢海老の水揚げ量が日本一、いすみ米(旧夷隅米)は千葉県三大米(多古米、長狭米)のひとつとして知られています。また、寒冷地に棲む生物の生息南限、温暖地に棲む生物の生息北限でもあるそうで、寒冷地と温暖地の両方の生物が棲む千葉県一の生物多様性を誇る、里山と里海がコンパクトにまとまっている自然豊かな街です。さらには、首都圏でも珍しいローカル鉄道「いすみ鉄道」が街中を走り、週末や連休になると沢山の鉄道ファンが訪れる街でもあります。
ただ、街には目立った産業も観光地もない地味な街で、外房地域の自治体のご多聞に漏れず「消滅可能性都市」(日本創生会議・人口減少問題検討部会)にも含まれています。

次に、NPO法人いすみライフスタイル研究所ですが、合併したとはいえ、いすみ市は人口減少や少子高齢化に伴う地域力の弱体化が予想されていました。そこで、地域の活性化を図る目的で、いすみ市商工会青年部や市役所若手職員などが集まり、2006年に「いすみ市を考える勉強会」が設けられ、2007年に「いすみ市まちづくり推進協議会」が設立されました。そして、この協議会で議論、検討された成果をもとに、移住定住促進や地域の情報発信を活動の柱にしたNPO法人いすみライフスタイル研究所が2008年に設立されました。
2010年から2015年までの間、市からの業務委託を受け、庁舎の一角を借りていすみでの田舎暮らしをサポートする相談窓口を運営してきました。おかげ様で、「田舎暮らしの本 2015年2月号」の「東日本の『田舎暮らしお助け団体』68」の特集で「移住者向け各種サービスの充実度部門」において第1位になるなど、我々の活動を市内外から評価していただいています。また、市の財政難から委託が終わった後は、事務所を商店街の空き店舗を借りて移し、独立採算のもと、行政と密接に連携を取りながら活動を継続しています。「田舎暮らしの本 2017年2月号」の「住みたい田舎ランキング首都圏エリア」でいすみ市が総合第1位になりましたが、これは行政といすみ市定住促進協議会はじめ当NPOなど市民・民間が両輪となって活動している結果が評価されたものと考えられます。

保育所跡地を利用した市民マーケット「いすみライフマーケット in ちまち」

さて、本題の「いすみライフマーケット in ちまち」(略称「ちまちマ」)です。これは、少子化と人口減少に伴い2011年3月末をもって廃園になった千町保育所の跡地を利用するための事業として、夷隅四季の会(旧夷隅きゃらぶき普及会)の皆さんと当NPOが共同でいすみ市に対して提案をし、施設を借り受け実施している市民マーケットです。2012年の3月から2014年の3月までの3年間は「いすみ市まちづくり提案事業」としていすみ市から補助金をいただいて実施、2014年4月以降は出店者さんからの出店料ほか自主財源で運営しています。毎月第二日曜日、10時から15時まで開催しており、2017年3月で57回を数えました。
この市民マーケットのコンセプトは「いすみであれこれ結ばれる」。
移住者や地元民を問わず、また、老若子男女そして子どもを問わず地域住民が交流する場として機能することを大きな目的のひとつとしています。移住定住活動を推し進めている当NPOとしては、移住者の地域デビュー、移住者と地元民との交流の場づくりといった移住後のアフターケアの場として欠かせないマーケットと考えています。

出店者は、毎回10~20店舗あり、いすみ市民を中心に、北は千葉市や東金市、南は南房総市まで含めた近隣の地域からいらっしゃっています。来場者は、100名~200名程度。
出店内容ですが、地元の季節の食材を使って地元のお母さんたちが郷土料理やお惣菜を提供するカフェ「自然の恵館」をはじめとして、天然酵母パンや無添加の手作りお菓子、地元いすみ米を使った手で握ったおにぎり、焼き鳥、手作りアクセサリー、カードリーディング、アロマセラピー、マッサージなどがあります。また、子ども連れの来客が多く、保育所跡地という場所柄もあることから、子育てママさんたちによる子供服のフリーマーケットや古着の交換会なども頻繁に行われています。
この他、太巻き体験、魚のさばき方教室、ヨガ教室、アクセサリーの手作り教室、ミニ四駆の走行会や組み立て教室、ロケットストーブ体験、似顔絵コーナーなどのアクティビティも行われています。

主催者側の工夫としては、一教室を使って、子どもが1日遊べる「迷路」をアトラクションとして常設しています。もちろん、子どもたちが飽きないように毎月変化を持たせるようにしています。この迷路、子どもたちからも人気なのですが、遊びに来てくれたママさんたちも子どもたちを遊ばせておいて、自分たちはおしゃべりをしたり、ゆっくりくつろげると人気です。また、季節にちなんだアトラクションも用意しています。年末からお正月にかけては餅つき大会、夏には大きなビニールのプールを設置し「子どもプール」を開設、冬には石焼き芋など、自分たちでできる手作りのものを提供しています。

こうした取り組みを継続してきた結果、毎月、会場では子どもたちが元気に走り回り、大声を出して遊び回る姿がいつも見られるようになりました。

市民の交流の場とスモールビジネスの揺籃装置として

一方で、5年間の間にいくつかの変化が現れました。
市民主催のマーケットが周辺地域にたくさん増えてきたことや、この「ちまちマ」に倣い月一回の開催で同じ市内で始まった「港の朝市」が毎週開催になったことなどで、マーケットへの出店者や来場者が分散するようになりました。このためか、残念ながら、出店者や来場者の数が次第に減ってきているように思われます。
市民が出店するマーケットということで、手作りのものを買い求めに来ていた来場者の中には、商品やサービスに飽き、他のマーケットに足を運ぶようになったり、毎月やっている安心感から気が向いた時にやってくるようになったりという場合が出て来ているように思います。
また、出店者の中にも、来場者が予想よりも少ないため、もっと来場者が多い茂原市や東金市、木更津市、千葉市など都市部のマーケットに出店するようになったり、いすみ地域そのものからそうした都市部に引っ越したり、逆に、手作りによる収入源の確保を諦め他の仕事に就くようになったりと、各人各様の道を歩まれたりしているようです。
我々も、千葉市をはじめ県北西部地域のマーケットで何千人、何万人という来場者があると聞くと、とてもうらやましく思います。例えば、いすみ市の周囲20km近辺にある市町村含めてもたった20万人くらいしか人口がありません。近くの市原市よりも少ない人口です。人口が少ないということが、こんなにも集客力が弱く、需要が細いのかということを実感しています。

さて、どんなアトラクションを用意したら少しでも多くの人に来てもらえるのか、毎回頭を悩ませているのですが、一方で、この「ちまちマ」の雰囲気が好きで、毎月の開催が楽しみという固定ファンも、おかげ様で出来てきました。
「ちまちマ」に遊びに来てくださる方々は、ショッピングモールでの買い物や観光施設でのレジャーに飽きたり、興味がなかったりで、むしろ、このマーケットのように商売商売していなくて来場者や出店者が気軽に思い思いに会話したり、まったりと過ごしたりということを選んで来てくれているように思います。
また、子どもから目を離しても、会場にいる大人の誰かが見守ってくれているので、安心して子どもを遊ばせることができるというのも、子ども連れのママたちに好まれているのだと思います。子どもたちにもそのママたちの安心感が伝わるのか、屋外・屋内を問わず元気に遊び回っています。
出店者の中にも、このマーケットの雰囲気が好きで可能な限り出店してくださる方も少なからずいらっしゃいますし、新規での出店というのも絶えることがありません。新規の方々の多くは、手作りのものを売っていきたいけれども、都市部のような大きなイベントにいきなり出店するのは自信がないので、試しに「ちまちマ」で力をつけて、という例も少なくありません。
また、いすみに引っ越してきたばかりで地域のことがよくわからないので、とりあえず遊びに来た、出店してみた、という例も絶えることがありません。

こうした状況を考えますと、確かに毎回、集客は厳しいのですが、市民のニーズがある以上、原点をしっかり見つめながら辛抱強く継続していくことが大切なのかなとも思っています。つまり、移住者が地域デビューする場、市民交流の場としてきちんと機能させること、市民が趣味や特技を活かしてスモールビジネスを始めようとしている時の揺籃装置としての機能を果たすことを、改めて確認しながら、子どもたちが元気に遊びまわる声を励みに、運営を続けていければと思います。

※参考:いすみライフスタイル研究所ホームページ http://www.isumi-style.com/

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