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いなかからのお便り -いラ研ブログ-
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いなかからのお便り -いラ研ブログ-

2020年3月10日(火)「イノシシの研究者と野生動物の疾病に詳しい獣医師と語り合う会」を行いました

2020年3月10日(火)に、御宿町のコミュニティスペース「サイカス」で「イノシシの研究者と野生動物の疾病に詳しい獣医師と語り合う会」を行いました。

新型コロナウイルスの蔓延でイベントの自粛が相次ぐ中、開催すべきかどうか迷いましたが、今回は一般に呼びかけず、有害鳥獣対策に関わる方々だけに参加していただくクローズドのかたちを取ることで、開催に踏み切りました。

今回の勉強会は2部制にし、第一部を獣医師の中野まきこさん、第二部を農研機構の仲谷淳さんに講師をお願いし、有害鳥獣対策に関わる方々が知っておいた方がよいこと、注意した方がよいことについてお話をいただいた後、率直な意見交換を行いました。

第一部の中野まきこさんからは、気をつけたい野性動物の感染症として豚熱(豚コレラ)CSFとE型肝炎(四類感染症)についてと、マダニが媒介する感染症としてSFTS(重症熱性血小板減少症候群)、日本紅斑熱、ライム病とその対応策についてお話がありました。

ハンターや市の担当職員など日常的に野生動物に接触する機会がある方々が直面する感染リスクについて、最新状況を含め知ることができました。

第二部は、これまでもイノシシ対策の勉強会で何回もお招きしている仲谷淳さんに、イノシシの被害状況についての最新情報と対策方法についお話をいただき、実際に現場に立っているハンターの方々からの質疑応答に時間を割きました。

仲谷さんはこの3月で現職を離れ、三重県の津市にある農業・食品産業技術総合研究機構に転職されるということで、お別れ会も兼ねた勉強会となりました。

また、今回は、1月の勉強会で講師をお願いした今井修さんも自費でご参加いただき、意見交換の輪の中に加わっていただくというサプライズもありました。

なお、全体のコーディネートと進行、まとめは、専門家である、房総野生生物研究所の手塚幸夫さんにお願いしました。

今回の参加者は、いすみ市農林課の獣害対策職員2名をはじめ、御宿町町会議員、館山市と鋸南町、御宿町、いすみ市の地域おこし協力隊、いすみ市のハンターなど、講師含め、15名となりました。
全員、獣害対策に関わる方々ばかりでしたので、かなり専門性の高い、密な意見交換ができたという参加者からの感想をいただきました。

(えざき)

※このイベントは2019年度地球環境基金助成金の助成を受けて実施します。

※このブログの記事は2019年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。

※いラ研は、環境保全活動をはじめ、SDGsを視野に入れたまちづくりに取り組んでいます。

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