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いなかからのお便り -いラ研ブログ-
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いなかからのお便り -いラ研ブログ-

大沢昌助資料室ナギサ 2016年5月の展示

まず、大沢昌助絵画資料室ナギサよりお知らせです。
いただいている入室料500円ですが、毎回ではなく月額となりました。同じ月であれば、最初に500円お支払いただけば、その後は何回来ていただいても無料となります。

現在、板橋区立美術館で行われている「館蔵品展 絵画・時代の窓 1920s-1950s」(観覧無料)で、具象時代の大沢先生の作品「岩と花」(油絵50号、1940年作)が展示されています。
この展示は6月19日(日)までです。

今年の春に閉館した「みゆき画廊」の元オーナー「ベイリィ」こと加賀谷澄江さんのことを回想する本「ベイリィさんのみゆき画廊」が3月にみすず書房から出版されました。その本によると「ベイリィ」さんは大沢先生を尊敬されておられたそうです。

続いて、5月ナギサの展示のご紹介です。
5月15日は大沢昌助先生の命日。いすみを気に入っておられた先生は、亡くなられる1か月前、10日前にも訪れておられたそうです。
今月は晩年に制作された作品4点(「対話」、「抽象」、「空は暗い…」、「わきあがる」)を中心に展示構成されています。
これらは、作家として、人として「完全燃焼」している時期に描かれたもので、長い時間絵を眺めていても飽きない、力のある作品ばかりです。

左上:コラージュ、1989年(86歳)
右下:「対話」水彩、最後の個展、1997年(93歳)
練馬区立美術館・追悼展出品

————–
左:「抽象」水彩、1997年(93歳)
練馬区立美術館・追悼展出品
右:「空は暗い」油絵、60号、1997年(93歳)
練馬区立美術館・追悼展出品
「空は暗い、海も暗い、そして大地も暗い、人はさまよい、そして遭遇する」

————–
左左:「わきあがる」油絵、40号、1997年(93歳)
最後の新作展に発表した。会期中に急逝。
左中:「丸のある構成」木炭、1979年(76歳)
右中:「家」水彩、1922年(19歳)
芝公園の自宅
右右:「季美子の像」水彩、1931年(28歳)
大沢夫人は国立音大第一期生でピアニスト。父は作曲家北村季晴。長野県の歌作曲。大沢先生より半年前、96年12月に他界。

————–
左上:「市松」水彩、1995年(92歳)
真中下:紙パレット、1991年(88歳)、常設展示
右上:コラージュ、1989年(86歳)

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※大沢昌助オリジナル版画集を300円+82円(送料)でお分けしております。ギャラリーアルカディアまでお申し込みください。
〒299-4622 千葉県いすみ市岬町押日163-3

先生のコレクションが練馬区立美術館に多いのは、先生がお住まいだった大田区に美術館がなかったこと、当時の練馬区立美術館の学芸員の方が、見識が高く、区内の作家に限らず、日本全国の優れた作家、作品を集められました。その中に先生の作品がたくさん含まれていたためです。

80歳を過ぎてからも、ますます活き活きとした作品を描き続けられ、息をするように自然体で絵を描かれた大沢先生の作品を、間近にご覧になりたい方は、ぜひお越しください。

◆大沢先生のオリジナル版画をまとめたパンフレット好評です。
このパンフレットに掲載されている作品は、練馬区立美術館にコレクションされており、現在もお買い求めいただくことができるものです。興味のある方は、大沢昌助絵画資料室ナギサ/ギャラリーアルカディア(0470-87-9379)までお問い合わせください(版画購入の際、返品は不可)。
又、資料室を見学にいらした方には版画集をさしあげます(A4 、16ページ、300円)。
大沢先生の絵は、多くの美術館だけでなく、資生堂やキヤノン、SANYO(三陽商会)などの企業からもコレクションされています。東京の画廊の方もよくいらっしゃるそうで、美術好きの方、絵の勉強をされたい方は資料室へぜひ足を運んでみてください。
また、大沢先生がいすみの海を描いた「海景」という題の版画の絵葉書ができました。100円です。

大沢先生が描いたいすみの風景画の絵葉書、この他にも作るそうですので、お楽しみに。

(えざき)

■「大沢昌助絵画資料室 ナギサ」概要
日本の洋画界を代表する大沢昌助先生(1903-1997)の作品を中心に、
他の作家さんの陶芸作品などを展示しています。
美術の専門家だけでなく、次の時代を担う子供たちや若者たちにも、
ぜひ心の目で作品に触れて欲しいと願い建てられた、小さな六角形の資料室です。
作品:学生時代より93 歳まで収蔵。毎月展示替。
常設:油絵(美術館レベルの大作含む)、水彩、デッサン、版画、コラージュ、
絵付け陶器作品を20 点以上常設展示。
公開:12:00-17:00、水曜・休、要・予約。
料金:大人500 円(月何回でも入室可)、学生無料。
大沢昌助絵画資料室ナギサ/ギャラリーアルカディア
Tel&Fax 0470-87-9379
http://osawashosuke.com/

いすみ鉄道を舞台にした微笑みCSR列車イベントでいすみのPRをさせていただきました

5月22日(日)、ソーケン製作所のCRS活動の一環として行われた「微笑みプロジェクト・CSR列車」に参加、いすみのPRをさせていただきました。

ソーケンさんとは、昨年、ちばのWA地域づくり基金さんのご紹介によりできたご縁です。
東京・茅場町で行ったイベント、「房総[ほろ酔い]ジャンボリー」で会場をご提供いただいたばかりでなく、この事業への寄付もいただきました。
この時、有吉社長にいすみ鉄道をご紹介したところ、いつの間にか、このような素敵なイベントを企画されていました。

「千葉のローカル線(いすみ鉄道)、千葉の観光名所(大多喜町)、千葉の福祉作業所、千葉の障がいのお子さんを抱える親子、千葉の間伐材(ヒノキ)、千葉の行政(千葉県)、千葉の企業(ソーケン)というそれぞれの立場から、地域課題を抱えている中で、皆がCSR列車に参加して、理解と交流を深める場」として設定されたこの場に呼んでいただき、列車沿線の魅力(いすみ市の魅力)についてお話しさせていただく機会を、いラ研がいただきました。

この貸し切り列車、ヘッドマークと行先板に千葉の間伐材(ヒノキ)を使った特注のものを使用。

さらには、乗車チケットまで間伐材製。
この間伐材は、君津市金谷の鋸山のものを使ったとか。制作はもちろん、主催者のソーケン製作所さん。

列車は、大多喜駅出発、まずは終点大原駅まで行き、その後折り返して小湊鉄道との接続折り返し地点上総中野駅へ。さらに折り返して大多喜駅で終着という運行でした。

途中で食べたお弁当は、いすみ鉄道おススメ、人気の「夷隅の宝石箱」。お酒のおつまみにも合うような小分けに区切られた幕の内弁当でした(中身の写真は撮り忘れました…)。

列車での旅の途中は、ただ車窓を眺めるだけではありません。

主催者、ソーケンさんが出し物を用意してくれました。

まずは、長原真記子(バイオリン)さんと千木良縁(コントラバス)さんのユニット「vallote(ヴァロテ)」さんの演奏。激しく揺れる中での演奏は、なかなか大変そうでしたが、さすがプロ、最後まで素敵な演奏をしてくださいました。

折り返しの上総中野駅では、ホームで改めてミニコンサート。
ディーゼル車のアイドリングの音が少しうるさかったですが、素敵な演奏を聞かせてくれました。

続いて、セクシー・ダヴィンチさんの大道芸。ちょっとキワモノ的な楽しい芸を披露してくれました。こちらも激しい揺れの中、バランスを取るのは難しかったと思うのですが、さすがプロですね。

途中、いラ研の他に、君津市・金谷でまちづくりの活動をされている金谷美術館の理事長、鈴木裕士さんが金谷の魅力についてお話をされました。
金谷美術館と言えば、千葉でもまちづくりで有名な団体で、彼らと同じ舞台に立たせていただき、光栄でした。

列車での旅の後は、大多喜観光協会の女性ガイドさんに案内していただき、大多喜の街を散策しました。

旅の車窓から、ソーケングループの「微笑みプロジェクトCSR列車」をお迎えするために、いラ研で仕込んでおいたサプライズ。ムーミン人形そばに設置されたウエルカム・ボードに、列車の中が騒然と。運転手さんもボードが良く見えるように、超ゆっくり運転で協力してくださいました。皆さんに喜んでいただけて、よかったです。

以下、有吉社長FBからコメントを引用。
———————————
★微笑みプロジェクト・CSR列車コンセプト★
【★満員御礼★ソーケンCSR列車運行企画】
~周りがウェルカムの小さな微笑みプロジェクト~
赤ちゃんや子どもを連れたり障がいを持つ子供のママや養育者を見かけたら微笑みかけてくれませんか?というキャンペーン企画です。
NPO様代表でもあり、ママさんでもあるFBからの発信が、このCSR活動のキッカケでした。(一部抜粋させて頂きます)

微笑みから、私たちはそれだけでホッとするのです。たった1回の微笑みだけで。
ここに居ていいのだろうか、受け入れられるのだろうかという不安感が常にあり、赤ちゃんや子どもの泣き声や騒ぐ声がうるさいってことは誰よりもわかるんです。うるさいです。気づいてもらえるように、うるさく感じるように泣き声ってなってるんですよね。じゃないと生きていけないから。
いつ泣いてしまうかわからない緊張感、まだまだ脳が未発達のために我慢が出来なくて騒いじゃう子どもに対して、怒っても怒らなくても向けられる文句や白い目…
うるさく元気に泣いてごめんなさい。上手に叱る事が出来なくてごめんなさい。
ここはなんだか安心するなぁと感じる場では、私や子供に対して微笑みかけてくれる人が多かったのです。ニコッと小さな微笑みだけでものすごく安心しました。
小さな微笑みは、大きな幸せを、まわりにも自分にも運んできてくれますよ。
微笑みキャンペーンが伝染していきますように。

ということで、!!
本日5月22日に社会的実験からのCSR企画ということで、千葉県庁・大多喜市の行政と鉄道会社と弊社でコラボした、微笑みプロジェクトですが千葉のローカル線・千葉の観光名所・千葉の福祉作業所・千葉の障がいのお子さんを抱える親子・千葉の間伐材・千葉の行政・千葉の企業というそれぞれの立場から、地域課題を抱えている中で、皆がCSR列車に参加して、理解と交流を深める場です。
列車に関わる行き先案内板・乗車券・お弁当・観光が全てCSRに関わっており、みんながCSRコラボすることで、このプロジェクト名を微笑みプロジェクトとしました。
みんなが、微笑みあうことで、少しでも相互理解から課題解決の道に繋がればと思います。
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(えざき)

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